Blog記事一覧 > 子供たちによく起こる「オスグッド病」や「シーバー病」って{成長痛}で済ませていいのかな? - 健心整骨院の記事一覧
こんにちは!田川市の健心整骨院の緒方です!!
最近は運動をしている子供たちや保護者の間で、
「オスグッド」という言葉はよく耳にすると思います。
それと「シーバー病」
これは病名自体はあまり耳にはしませんが、
「かかとが痛い」という声はよく聞くと思います。
それが「シーバー病」の症状です。
果たしてこれらすべてが子供の成長には仕方ない「成長痛」という言葉一つで
片付けてしまっていいものなのか!?
僕が子供の頃はあまり聞くことが無かったこれらの症状について
書いていきたいと思います。
◯成長痛とは……
成長痛は2歳~14歳に発症し、その中でも3~5歳の幼児に最も多い傾向にあります。
痛みの出る場所は膝から足にかけて多く時間は夕方から夜中にかけて多いのが特徴です。
原因はまだはっきりとは分かっていません。
●成長痛(痛みの特徴)
・痛みの感じ方は様々で、泣くほど痛いこともある。
・痛みのある場所を撫でてあげたり、抱っこしたりしてあげると、
徐々に痛みは軽減し、翌朝はケロッとしていることもある。
・夕方から夜中にかけて膝周囲の痛みを訴える。
・痛みは不定期で突発的に出る。
・3歳くらいから小学校低学年の小児によく発症する。
・保育園や幼稚園、小学校などの生活で困ったりは少ない。
●判断の仕方
通常、成長痛には腫脹・圧痛・関節の運動制限などはあまり見かけません。
もしこのような異常がある場合は、外傷など他の原因を疑う必要性があります。
レントゲンでの異常もみられません。
よく成長痛と似ている症状で、
膝の「オスグッド病」かかとの「シーバー病」などが挙げられますが、
このようなものは一般的には「成長痛」として分類されがちですが、
細かく言うと成長痛ではなく「スポーツ障害」と言えます。
※オスグッド病
オスグッド病とは、脛骨粗面と呼ばれる膝の皿の下にある場所が、
飛び出してくることで痛みが出てきます。
赤く腫れたり、熱を持ったりすることもあり、スポーツをしている間に症状がでやすい特徴があります。
成長する時期の少年少女に起こりやすいスポーツ障害の1つで、サッカー、陸上、バスケットボール、バレーボール等の、
ジャンプや、ボールを蹴ったりする動きをするスポーツでよく発症します。
小学校高学年~中学生(10歳~15歳頃)に発症することが多く、
ここの年齢層が成長痛とは異なってきます。
それと女の子よりも男の子に多くみられる傾向にあります。
一般的には成長期が過ぎると自然とよくなる病気で、痛みがなくなればスポーツを再開することも可能です。
ここの「成長期が過ぎると自然とよくなる病気」という解釈で、
(成長痛)と認識する人が増えている傾向が強いです!!
原因としては、膝を伸ばす力を繰り返すによって脛骨粗面が引っ張られて、
成長する時期の骨にある軟骨(成長軟骨部)が剥がれることで痛みが出ます。
膝の曲げ伸ばしは太もも前面の筋肉(大腿四頭筋)を使っており、この筋肉は膝の皿に付着する腱を介して脛骨粗面を引っ張ります。
そのため、ジャンプやボールを蹴るスポーツによる膝の屈伸で脛骨粗面に大きな負荷がかかると、
軟らかい成長軟骨部が剥がれて、痛みや骨の隆起がみられるようになります。
予防としては、大腿四頭筋の柔軟性を出してあげることが重要になってきます。
今現在の子供たちは、テーブルでの生活が多く正座をする機会が少ないとか、
洋式トイレで和式トイレを使わないなど、
日常生活で自然と行う大腿四頭筋のストレッチが減ったことも要因にあると僕は思っています。
なので、スポーツを行う前後で意識的にストレッチを行うことが重要になってきます。
子供のスポーツ障害の原因はやはり身体(筋肉)の硬さが関係してきます!!
※シーバー病(踵骨骨端症)
シーバー病(踵骨骨端症)は10歳前後の男の子に多くみられる症状で、
かかとが軽く腫れたり、押したら痛い、歩くと痛いというのがその症状になります。
激しい運動をした後に症状が出ることがあり、かかとが痛むため、
つま先で歩くこともあります。その影響でふくらはぎが痛くなったり、
歩き方が悪くなったりと色んな影響もたらすこともあるので、
早めの対処が必要となってきます。
成長時期の子どもは大人に比べるとかかとの骨の端っこが弱いです。(アキレス腱がくっついているところ)
運動などで負荷がかかって、そこにアキレス腱の引っぱる力が長く加わることで、
かかとの骨に血が流れにくくなるなどの症状が起こり、骨軟骨炎を発症するのがこの病気です。
最悪の場合、かかとの骨の端っこが壊死(えし)したりするケースもあります。
まずは第一に安静です。激しい運動はやめて様子をみます。
痛みが強く続く時には、歩くことで負荷がかからないようにするため、
松葉杖などを使います。
または、靴の中に衝撃を吸収してくれるようなインソール(中敷き)を使用します。
経過は数年と長いことが多いですが、治った後の状態は比較的に良好です。
このように単純に成長痛と決めつけずに、
子供の痛みの度合いを常に確認してあげて、
指導者や保護者の方が、子供たちを観察することが大切になってきます。
今は昔に比べると休ませやすくなったりと指導者の考え方も変わってきてます。
周りの方などに相談して大人全員で子供たちを守っていきましょう!!